「JATECコース」は、「外傷初期診療ガイドライン」に基づいて標準初期診療手順が実践できるようになることを目標としたトレーニングコースです。このコースの指導にコースメディカルディレクターとして参加しました。(https://www.jtcr-jatec.org/index_jatec.html)
受講者は臨床研修医が多いですが、外科医もベテランもともに真剣に学んでいます。外傷でもけがだけに左右されるのではなく、A(気道)、B(呼吸)、C(循環)、が重要で、ついで、D(中枢神経系、意識等)、E(体温や体表面のけが)をまず評価して(primary survey:一次評価)、これを安定させてから、全身のけがを診ます(secondary survey:二次評価)。これに引き継ぐために、救急隊は病院前の外傷コース(JPTEC)を学び、実践し、連携を図っています。